【無料型紙配布】Tシャツで作れる簡単立体切りっぱなしマスクの制作方法に続き、このページでは簡易的にマスクが作れることで話題になった、フィッシュクリップを使って縫わずに作れるマスクの制作方法を公開しています。
フィッシュクリップの単価と使用感、耐久性について、ベーシックな2種類のタイプについて記載しています。
フィッシュクリップとは?
軽い力で簡単に開閉ができるプラスチックのジョイントパーツです。
新型コロナの影響によってマスクが不足し、それに伴って手持ちの布やキッチンペーパーなどがなんでもマスクになるアイテムとして、フィッシュクリップと紐を組み合わせた形状の商品が一時期大きな反響を呼びました。
ナプキンホルダーや帽子留めにも使用されており、大小さまざまなサイズがあります。
基本的な形状は先端を置き上げることで口が開き、物が挟めるシンプルな構造ですが、縫う必要があるもの、挟むだけで使えるものなどがあります。
大きさの比較
FS-2はサイズの小さいもので、通した紐を縫い留める必要があります。FS-2-10Cは縫う必要が無いタイプですが、一回り大きめです。使用感と装着感を比較してみました。
フィッシュクリップの使い方
縫うタイプ(FS-2)を使用する場合のメリットとデメリット
- 装着後に大幅なサイズ調整ができる
- こころもちサイズが小さいので審美性が高い
- 縫わなければいけない(テンションがかかるパーツなので比較的しっかり縫う必要がある)
縫わないタイプ(FS-2-10C)を使用する場合のメリットとデメリット
- 挟むだけで使うことができる為、フィッシュクリップと紐以外に用意するものがない
- 挟む部分で紐を折り返すことによりそれなりにサイズ調整ができる
- 装着後にはサイズ調整ができない
- ややサイズが大きいので審美性に欠ける
調節可能なマスクジョイントの作り方
縫うタイプはエイトカンに通した上部紐がスライドすることによってサイズ調整ができます。
FS-2を使用した場合の図解
- ①10mm以内の紐をフィッシュクリップに通し、片側は5mm織り込んでステッチをかける。
- ②片側にエイトカンを通し、(紐のサイズに合う幅の物を選ぶ)図を参考に紐を通したら、エイトカン下部の紐端を片側と同様に5mm程度織り込んでステッチをかける。この時上部のスライド部分を一緒に縫わないように注意。
縫うパーツも慣れれば数分で作れます。
キャミソールやブラジャーなどの女性用衣料によく使われている構造ですが、よくわからない場合は上図を参考にしてみて下さい。
使う紐のサイズに合わせて選んでください
縫わないタイプFS-2-10Cの使用方法
挟む紐が薄い場合、引っ張ると抜けてきてしまいます。
厚みが足りない場合やサイズを調整する際にはパーツを起こして折り返して使用するとおさまりがよくなります。
抑えにくい時は目打ちやピンセットなどを使ってください。
開閉パーツは薄いので、折れそうで不安になるかもしれませんが、開閉の方向を間違わなければ扱いは簡単です。
穴の開いている方が開く面ですから、開かないなと思ったら表裏を確認してみてください。
縫製の必要のないフィッシュクリップを使う場合でも、紐を切らずに折り返してかませておき、不要な部分を切断しないでそのままにしておけば後からのサイズ調整は可能です。
カチッと装着するようなものではないので、かぶせてある程度という感じです。
しっかりかぶせればゆるんでくることはありません。
片側を通すときはいいのですが、いざもう片方も、というときにエンドパーツを付け忘れることが多々ありました。
くぼみのある方を向かい合わせにして先に紐に通しておくと付け忘れを防止できます。
※力をかけすぎると壊れやすいパーツがあります。
1つだけ壊れてしまった、という事が起こりやすいので、パーツを購入する時はあらかじめ予備分をいくつか買っておくと安心です。
装着感についての感想
縫うタイプのFS-2
縫うタイプのFS-2で作ったマスク紐です。心なしかスッキリしているように思いますが、装着感に差はありません。
このように、装着後でもエイトカンをつまんでサイズ調整ができる分、長く使っていくならやはりこのタイプに軍配があがりそうです。個人差があると思いますが、よりすっきりとしていて小さく、目立ちにくいのはFS-2を使用したタイプです。
より小さく目立たないのはFS-2
縫わないタイプの FS-2-10C
少々ゴツめに感じるかもしれませんが、装着感は悪くないです。フィッシュクリップのゴロツキを感じないかどうか?というのが疑問点かと思いますが、プラスチックパーツはすべて角丸で、金属のように冷たくもならず、装着していて違和感は感じません。
装着した後にサイズ調整ができませんので、つけてから再度紐を挟む作業をします。
つまんで余った部分の長さをカットしてから、程よい長さになるまで再度挟む手順から繰り返します。
簡単なのは縫わずに作れるFS-2-10C
サイズが少し違うので、より小さく目立たない方が好きかどうか、好みによるところもありますが、縫わずに作れるとゴムの取り換えが簡単です。最初は審美性の事を考えていましたが、結局簡単な方をよく使いました。
個人的にはこちらがオススメです。
最適な紐の太さや素材について
続いて紐の太さの検証です。
フィッシュクリップの最大幅は10mmなので、5mm~10mmのなかで厚さや素材の異なる紐(ゴム)で試してみました。
付け心地の観点からは、意外にも伸縮性のない薄い物を使うと長時間耳が疲れないことがわかりました。価格と入手しやすさでいうと、薄手平ゴム9mmで十分使用に耐えます。
汚れにくさを加味すると、グログランリボンは丈夫でオススメですが、好みがわかれるかもしれません。
フィッシュクリップ紐の制作費はいくら?
上がFS-2、下がFS-2-10C
FS-2-10Cを使用した場合
ゴムの付け替えが簡単でオススメの形状 FS-2-10Cを使用した場合、1個125円程度で購入できるので、1組約500円で制作できます。卸売、大量販売の場合は1個単価が安くなる場合が多いです。
耐久性
筆者の場合、ゴムパーツを取り替えながら1年半は持続して使用可能でした。
使用回数と頻度によってパーツがゆるんでくるスピードは変わってきますが、価格からいえば十分な耐久性だと感じます。※1日に1~2回短い時間使用
まとめ:結局おすすめは何?
縫わずに作れて簡単、比較的丈夫で繰り返し使えるので、FS-2-10がオススメです。
ゴムについては、100均などでも購入できる平ゴムで十分だと思います。FS-2-10には9mmがオススメです。