簡単立体マスクの型紙を自分に合うサイズに変更する方法

立体マスクサイズ調整方法
検証の為に作成した立体マスク

ようこそいらっしゃいませ。【無料型紙配布】Tシャツで作れる簡単立体切りっぱなしマスクの制作方法を公開してから、作ってみたいというコメントを頂戴したり、沢山の方に閲覧頂けたことを嬉しく思います。

マスクの型紙を無料公開するうえで、汎用性のあるサイズをどうやって決めるのかという点に悩み、立体に起こしていく上で気づいた点についてご紹介致します。
これからゴム紐なし立体マスクを自作される方、もっと自分のサイズにフィットさせてみたいという方のご参考になれば幸いです。

目次

制作用の準備

準備するもの
  1. 伸縮性があり、型崩れしにくい布(今回は中厚フリースとスムースを使用、TシャツでOK)
  2. 製図用紙(サイズが小さいのでコピー用紙でも大丈夫です)
  3. シャーペンなど
  4. まち針
  5. 裁断ばさみ(布が切れるものであれば問題ありません)
立体マスクサイズ調整方法
基本的には立体で作り、修正を行います

手順

顔にフィットさせる原型の制作ですが、顔に布をあてて立体で形状を作っていきます

今回はもともと撮影用に作ってあった、ある程度形の決まった皮革マスクがあり、それをひっぱりだして0号としました。

そもそもこれをどう作ったかといいますと、シーチングを使ってアーモンド形を作り、それを顔にあてて鼻の高さやあごの隠れ具合などを調整、鼻から耳の付け根、顎から耳の付け根までを割り出していきます。

サイズが小さいほどクールな印象になりますし、顎の形状にフィットしますが、その分顔を覆うという役割は弱くなります。また、耳の部分の形状についてはフリーハンドでひきました。形状のポイント説明はこうです。

立体マスクサイズ調整方法
立体マスクパターン要項

鼻の頂点の位置を目安に頬の高い位置や低い位置がポイントとなります。
頬線のラインについてはある程度デザイン的な要素にもなる部分です。和遊湘南のパターンはカーブを強めにとることで、目の下の遮りを抑制しています
頬の低い位置で直下したラインをカットすると、ゴム紐をつける立体マスクの形状とほぼ同じになります。

顔のサイズの確認

立体マスクサイズ調整方法
サイズの確認
立体マスクサイズ調整方法
メジャーのない方はリボンなどを使って
立体マスクサイズ調整方法
あとから定規で計測

このヘッドは鼻先から耳の付け根が13cm、顎先から耳の付け根が11cmです

立体マスクサイズ調整方法
85パーセントに縮小した型紙で制作、装着

配布しているパターンを縮小するためにおよそのサイズを確認します。
型紙を85パーセントにして出力すると、このようなサイズになります。(生地の伸縮率に左右されますので目安です)

配布中の型紙はこちらからダウンロードできます

 

立体マスクサイズ調整方法
元の型紙とのサイズ比

一体で作るときに注意すべきポイント

ポイント

Tシャツや伸縮性の強い生地を使い、一体型のゴム紐なしマスクを作るときは…

  • 耳の高さと顎の角度によってフィット感が変わります
  • 顎部分がゆるい人は耳の部分の角度を下げることによって顎にフィットさせることができます
  • この時、鼻の頂点部分をけずりすぎると、つっぱってしまいますので注意が必要です

展開の順番が重要です。数字にそってやってみて下さい。

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ダーツから直上した位置に展開してみます
立体マスクサイズ調整方法
ゴムなしマスクサイズ調整展開イメージ
  1. 顎のダーツをたたんで直上したラインを頬に展開する
  2. 展開して開いた距離分をフロントでカット(このとき鼻先から耳の付け根までの距離は同寸で保つ)
  3. フロントのラインは人によって変わるが、変更前のシルエットに準ずる
  4. 最後に頬のラインを修正する

頬に展開することで耳の位置が下がります。
そのぶん耳にかける角度が急になるため、顎部分がひきあがり、顎のフィット感が高まります。他に、耳の穴の広がりを頬に向けて大きくとるのも有効です。

立体マスクサイズ調整方法
パターン展開後の装着イメージ

今回制作していく中で、市販のゴム紐なし一体マスクの画像なども以前より注意深く観察するようになりましたが、和遊湘南の配布した型紙にくらべて、耳にかける部分の楕円系の穴がかなり広いものが多いです。

この部分を広くすることにより、耳の角度に対しての自由度が高まります。
したがって、顔にフィットしやすくなるのです。

立体マスクサイズ調整方法
耳の部分のテンションを解消する方法
立体マスクサイズ調整方法
大きくカットした状態

ただ、この方法を試すには生地の丈夫さや厚み、伸縮性がどの程度あるのかという部分を加味する必要があります。
大きく切り取ることで、薄い生地の場合は重要なマスク部分がすぐによれてしまう恐れもあるからです。

今回画像で使用しているのは伸縮性が非常に高いスムース(水着生地をイメージしてください)ですが、もう少し厚手で伸縮性のあるものがゴムなし立体マスクを作るうえで最も望ましいかと思います。
縫い目を外側にしていただくと市販品に近いイメージになります。

まとめ

顔のサイズが小さい方(または大きい方)子供さん用にゴム紐なし立体マスクのサイズを変更したい場合は
  • 鼻先から耳の付け根を図る(13cm程度なら約85パーセントに縮小)それ以外の方も、目安としてこの寸法を試してみて下さい。※逆に配布型紙が小さい方は拡大した上で試してみてください。
  • 顎にゆとりがあるときはダーツをとる(ダブついた部分をつまんで、その部分に印をつける)型紙での訂正の仕方は図を参考に、つまむ寸法を型紙に書き、そこから直上、その線をダーツ位置まで切ります。ダーツ部分をたたむと切り開かれる分が変更分です。開いた寸法分を鼻先でカットするのを忘れずに。
  • 耳の部分の穴を頬にむけて広くとってみる
  • 顎の小さい方は、耳の付け位置を下げてみる

と覚えるといいかもしれません。
極論をいうと、頬の部分で切ってしまって、角度をつけなおして縫い直すという方法もあります。

が…それではせっかく1度だけぬえばOKという利点がなくなってしまい、普通のゴム紐付き立体マスクになってしまいます。

ゴムを使用しなくても、バイヤスにした布、ストッキング、ソックス、スパッツ…などなど。
伸縮性のある布ならなんでもゴムの代用になります。作ってみてわかったことですが、伸縮性のない素材をピッタリサイズで作った場合耳が痛くなりにくいという件は、また次回以降に記述させて頂きます。

ぜひ工夫して、快適なマスクライフを送ってくださいね。
今後もおしゃれなマスクのデザイン案、作り方、マスクの快適なつけ方など検証中のことを書いていきたいと思います。
皆様もこの時期をなんとか乗り切りましょう。

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