新型コロナウィルスによる影響で各局の新番組が編成を変えて放送を行う中、SF医療ドラマ-JIN-レジェンドが3度目の放映を開始しました。
という前向きかつ壮大なメッセージが込められており、まさにこの現状とマッチしていると言わざるをえません。
放送に伴って、仁で着用されている衣装にも再注目されていますが、晒(さらし)を利用することで比較的簡単に仁風のマスクを作ることができるので、今回はその作り方について書いていこうと思います。
- さらし
- 裁断ばさみ又はローラーカッター
はじめに
- 漂白された白木綿のこと
- 平織りで幅約36cm
- 幅の狭いものは単に晒とよばれ、幅約34cmほど
通気性や吸水性に優れた木綿特有の性質をもつため、妊婦の腹巻など、肌に直接あたるものに古くからよく使用されます。今回は着付けにも使う晒を使用しました。
マスク部分の裁断
さっそく裁断していきます。まずは晒を反物幅の短い端から10cm~12cm程度に一折りし折った部分を輪にしたままカットします。
次に10~12cmでカットした晒を横に真半分にたたみます。
これがマスク部分になります。
紐の作成
次に約1cmの紐を2本制作していきます
生地の長い方で(縦地)約100~120cmくらいにカットします。
裁断する寸法については、頭の真後ろでリボン結びができる程度あればよいので、100cmも必要ない方は適宜変更してください。※今回は120cmで作っています。
カットした紐は端をアイロンで折っていきます(5mm程度を目安に)
長いので、慣れない方は少し難しいかもしれませんが、根気よくやってみてください。
(あまり高温ですと焦げますので、アイロンは中温程度)
両端を5㎜程度アイロンでクセ付けしたら、さらに半分に折ってアイロンをかけます
テープメーカーがある方はこれで両端のクセ付けをすると早くできます。
ピン止め(3か所)
テープが作れたら、真ん中にピンを打っていきます
上下を作ったテープではさみ、真ん中とマスクの端をピンで留めたらミシンで縫っていきます
テープの端が気になる方は、このような形で折りたたんでステッチをかけてください
直線縫い
端を目打ちなどで抑えながらコバステッチをかけていきます。
やや引っ張りながら縫う感じで、ピンは打ちません。
平織りの晒は縫いずれしにくいので、ピンを打つよりもこの方がきれいに縫えます。
難しい方はもちろんピンを打ったり、アイロン接着用テープなどを使用してもかまいません。
完成
できました。マスク部分は晒(34cm幅)を一折した12cmでカットし、それをまた横半分にたたむので、約17cm、紐の幅は3.5cm(できあがりは約1.2cm幅)×長さ120cmが画像のサイズです。
このマネキンヘッドは頭回りが53cmの小顔なので、かなり大きく見えますが、Mサイズ~Lサイズのお顔の方なら丁度か少し大きいくらいかと思います。
マスク部分を作る際に、自分に良いサイズを決めてみてください。
同様にリボンも長めに感じますが、120cmあればまずほとんどの方に対応できる長さかと思います。
気づいたこととしては、紐が2段になっていることで、しっかりと固定できるだけでなく、このように首にかけておけるんですね。ドラマで見る手術時の医師のマスクも2段階になっていますが、衛生を保つための工夫なんでしょうか。
最初にカットしたあと、さらに半分にたたむことによって左右のどちらかが輪になり、片方は4枚構造のポケット状になります。ここに不織布や市販のフィルターをはさめばさらにマスクとしての機能が向上するかもしれませんね。
紐の代用
このマスクの難敵は長い紐を作るところだと思いますので、その部分を省きたい場合は綾テープを使うことでも代用可能です。
綾テープの場合はこんな感じで端の処理をしてみてください。
その他のマスク形状
また、プリーツをたたむことによって顔にフィット感をあたえる形状にも作れます。
プリーツのたたみ方が重要なので、鼻の高くなる位置にプリーツの中心が来るようにした方がおさまりが良いです。
検証用に制作したマスクは粉じん除けに使っています。
この芯材はコテイシーナです。厚くてしっかりしています。
紐部分にプラスチック心材を入れることでフィット感が高まります。
紐をたたく前に入れておく方が簡単なので、先にマスク部分に芯材を入れて下さい。
芯材(ノーズワイヤー)についてはこの記事で紹介しました
肌あたりがごわつくかなと思いましたが、それほど気になりませんでした。
いずれもマスクとして問題なく使用できそうなので、色々試してみてください。
ゴールデンウィークを控えたこの時期、昨日から東京ではステイホーム週間が始まりました。
(4/25~5/6まで)stayhome、savelives、stay in tokyo。みんなで力をあわせて頑張りましょう。