マスクに向く素材とおしゃれに見えるポイント

マスクデザイン
様々な立体マスク

マスクに適していた素材、ワンポイントになるデザインと実際に販売用に制作したアイテムについてお話致します。【無料型紙配布】誰でも簡単!真ん中1回縫うだけの立体マスク制作方法を公開して以来、マスクの形状や性能について色々と考える時間を過ごしました。この記事が何か制作のヒントになれば幸いです。

目次

平面布マスクの利点

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ハンカチをたたみ、フィッシュクリップでとめたもの

平面のマスクの利点は洋裁に慣れていない方でも簡単に制作できる事があげられます。フィッシュクリップ(またはゴムをとめることのできるものならなんでも)は簡単になんでもマスク状にできますし、マスク部分を使い捨てできる素材を利用することによって衛生面も期待できます。

フィッシュクリップについてはコチラの記事で紹介しました

立体布マスクを制作する際に押さえておきたいポイント

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鼻と顎へのフィット感が重要

鼻部分と顎部分が密着している形状が望ましいと言われていますので、制作にあたっては立体構造を基本とし、そこから派生したディティールを考えていきました。

ノーズワイヤーについて

プラスチック芯材
プラスティック心材

2020年8月追記
ノーズワイヤーの市場での名称は『プラスチック芯材』です。メーカー別に呼称があり国産で有名なものは『コテイシーナ』『テクノロート』あたりです。どのメーカーもそれぞれ厚みや形状保持率が違います。テクノロートは細いワイヤー状のものもありますので、幅の太さを確認して購入してください。主に【3~4mm巾】のものがマスク用ノーズワイヤーにむいています。

テクノロート
テクノロート

なかでもテクノロートはかなり優秀ですが、8月現在でも十分な市場供給がないように思います。様々使用してみましたが、感想として海外製のものは形状保持率が低い印象です。(十分な形状に変形しない、すぐに戻る)

①表:正絹/裏:ガーゼ(ノーズワイヤー入り)

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ジャストサイズにすることでデザイン性をアップ

ゴム部分はフィッシュクリップで後付けにするため、サイドはつきあわせで制作しています。それによりすっきりとした印象がえられます。ノーズワイヤーは形状を固定してくれるだけでなく、ディティールがしっかり保たれることにより、デザイン面でもクールな印象になります。

正絹とガーゼでマスク部分を制作し、鼻にノーズワイヤーを入れたもの

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スッキリしたディティール。美人みえタイプ

絹は柔らかく、軽く暖かいのが特徴。速乾性があり、通気が良い点は利点ですが、洗うとシワになるのでアイロンがけが必須です。その際テカリがでないようにあて布が必要で、手入れが難しい部分がマイナスです。おしゃれさを重視したい方にはオススメの生地、デザインです。

②表裏:やわらかい絹

こちらは表裏羽二重のようなやわらかい生地で制作

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羽二重のようにやわらかい絹で制作

肌あたりはが最高に気持ち良い一品。部屋でもつけていたい場合や、のどの保湿効果を期待するならオススメです。形状保護が難しいことや、絹が柔らかすぎた為に鼻、口のディティールがしっかりわかってしまうため、中にフィルターを入れる等強度を増す必要があるものに仕上がりました。

こちらもフィッシュクリップ使用を想定して突合せで制作しています。やはり洗濯後にシワになってしまい、手入れが大変な点はマイナスでした。絹は滑りやすく縫いずれが起こるため、縫製には気を使わなくてはいけません。特に薄手のものになると糸調子、針番手、押えガネなどをしっかり調整しないと針目が崩れやすいので、制作は他に比べて手間がかかります。

縫ってみたい方は

針は薄手用(7~9番)を使用。糸に関しては通常#60番でも問題ありません。(数字が小さいほど太い)一般的な厚みのものは11番針に#60番と覚えて下さい。薄手の物を縫うときはミシンの押さえ圧力と釜糸の調整は必須です。通常より少しゆるめに設定してみてください。ニット系もこの糸調子と似た設定で、できれば糸をジャージー用に変えて下さい。縫うときは下に紙などを挟むと縫いずれ防止になります。

③表:天竺ニット/裏:ガーゼ(フィッシュクリップ)

薄手天竺ニットとガーゼで制作。フィッシュクリップFS-2を使った紐を使用。

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しっかりと鼻から顎までを覆う形状

手入れのしやすさや、部屋着、普段着など気負わず使えることをテーマに考えたのが表地をニットにしたタイプ。薄手の天竺ニットなので息苦しさもなく、形状保持にも問題ありません。縫いずれがないため裁断、縫製ともにスムーズにできる点もオススメです。また、洗濯後もシワになりにくい為安心して扱うことができます。難点としては毛羽立ちや色あせが起こりやすく、洗濯回数によっては早めに疲れてきてしまう点でしょうか。

こちらはフィッシュクリップにグログランリボンを通して少し大人な感じに仕立てたもの。グログランリボンは丈夫で摩耗しにくいため、オススメの素材です。一般的に市販のものはサイズを万人に合わせる必要があり、伸縮性のあるゴムが採用されているのだと思います。色々な紐を試してみた結果、自分用にしっかりとサイズが決まったものは伸縮性のないタイプでも十分長時間の使用に耐えると思いますので、ゴムで耳が痛くなってしまう方などは試してみて下さい。

④表:絹/裏:ガーゼ(上下バイヤステープ)

表を絹、裏をガーゼで作り、上下をバイヤステープで叩いて制作

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上下をバイヤステープでたたき、長めにたらしたもの

制作していく中で生まれたちょっと面白いお気に入りディティールのものがこの上下をバイヤステープで叩いたタイプ。

ゴムも不足してきているなか、ゴム以外にも使えるものはないのかなと考えていたなかで、思いついたのがこのデザインです。バイヤステープは市販の綿のものを使った為形状が硬くなり、フィット感が下がってしまったのが難点でしたが、デザイン的には忍者マスク感もあり、昔のナースさん風でもあり、なかなか面白いものになりました。テープを上下に配置することによって上部分、下部分を別々に引き締めることができ、顔の大きさや耳の位置に左右されにくいところも実用的に良い点です。

この画像のものは絹を使用しているので、やはり洗濯後の手入れが難しくなってしまいますので、もし制作してみようとお考えの場合は、裁断、縫製がしやすく形状保持が期待できる1mm以上の厚みのある素材を表地に使用することをオススメします。(綿・ガーゼ(中肉以上)ニット等)裏地は肌あたりを重視するならガーゼ、ニットがオススメです。形状保持率が高いのは綿ですが、いずれも厚みや織り方に左右される部分です。
また、テープ部分について、綿のバイヤスでは少々固くなりすぎますので、ノーズワイヤーを入れない場合にはニット等のバイヤスのほうがよりフィット感が高まると思います。(ノーズワイヤーを入れる場合は形状がかなり保持されますので、多少硬くてもフィット感を高められます)

⑤表裏:絹 グログランリボン

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販売用に決定したデザインの試作タイプ

耳部分にリボン状に紐がたれているのはデザイン性もあり装飾過多でもなく、少しだけおしゃれなニュアンスが入ってくれたので、この形状をもっと扱いやすくできないか?と考えていったデザインです。実際に販売用に制作したマスクの最初のイメージ原型がこれです。

肌あたりと見た目のエレガントさを重視して考えていたのでやはりサンプルは絹で制作しましたが、すでに記載したようにいくつかの問題が見えていました。マスクはやはり衛生的に使える部分も重視されますので、素材についてもいくつか検証した結果、販売物はニット×ガーゼを使用することになりました。

まとめ

マスクをデザインするうえで注目したい3つのポイント
  1. シワになりにくく形状保持がしやすいこと
  2. 肌あたりが良いこと
  3. 洗濯に耐える事

ここだけおさえれば様々なデザインができると思います。まだまだ医療現場などにサージカルマスクが届きにくい現状の今、手作りのマスクも楽しく、おしゃれに制作してみて下さいね。

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この記事を書いた人

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