正絹新反物使用/ ターコイズとエメラルドの袖なし長羽織/オーダーメイドご依頼

ターコイズとエメラルドの長羽織
ターコイズとエメラルドのレース風紋紗反物

お客様お持ち込み品、レースのような透け感のある紋紗のリバーシブル反物で袖なしの長羽織をとのご依頼があり、お仕立てさせて頂きました。ターコイズとエメラルドカラーどちらも素敵ですが、ご相談の上ターコイズをメインにしました。

オーダー制作の為に作ったアイテムの記事

目次

長羽織の着用スタイル(最大肩幅)

長羽織のデザイン特性については発売中アイテムについての記事でも記載していますが、この反物はまた違った難しさがありました。繊維が細く、それでいて強い糸が使用されている印象で、あまり柔らかさのない生地です。

レース風のディティールと透け感があるので、極薄生地を扱う時と似たような針や糸の運びか必要でした。

これは肩幅を広くとったパターンで、肩部分を反物の最大幅使用しながら、ボディに沿っては身頃側を少し削って洋服仕立ての要素も取り入れています。

下まですべて直線で縫ってしまうと、動きがなくデザインとしての面白みにも欠けると思いスリットを入れました。

ターコイズとエメラルドの長羽織
天然の水晶とソーダライトを使った羽織紐

天然の水晶とソーダライトを使った羽織紐も生地の色に合わせての制作ですが、透明感とブルー系の石がスッキリした印象でこの羽織に良く合っていると思います。

裾部分のディティールと衿こしから前に続くまっすぐな衿の返りについては着物の羽織を参考に始末しています。

衿裏で控え、洋裁ではあまりしないキセをしっかりかけることによって衿こしに落ち着きがでました。羽織紐を留める位置には着物の羽織と同じように高い位置にループで乳(ち)を付けています。

ターコイズとエメラルドの長羽織
手まつりで処理

美しい生地を使用させて頂き、制作中も気持ちがあがりました。

身幅を変更したスタイル

このデザインですと反物から同じものが2点お作りできますので、その予定で進めておりましたが、先に1点納品して確認して頂きましたら次のものは肩幅をもう少し狭くしてほしいとのご依頼を受け、それを考慮したサイズ違いも作らせて頂きました。

着用ボディーは同じですが、着物の色が違うので若干印象が違っているかもしれません。

それでもサイズの違いはお分かり頂けると思います。左が肩幅大きめ、右が小さ目です。好みにもよりますし、体系によってもピッタリくるものに違いはありますが、爽やかな印象の反物と相まって、どちらもカジュアルに着て頂ける装いに仕上がったと思います。

このように、お客様のご意見によりデザインが変化していくこともあって勉強になり、有難いことだなと感じております。

共布マスクの制作

こちらは和遊湘南からのご提案で、お客様より許可を頂き制作させて頂きました。マスクに必要な用尺はさほど多くはありませんが、オーダーの場合は残布も全てお返し致しますので、セット用のマスクについてはお伺いしてからのお仕立です。

セットにして頂くことで、よりきちんと感が出ますし、オーダーならではの唯一感もありますので、是非おすすめしたいところ快くご承諾いただき感謝しております。

ターコイズとエメラルドの長羽織
レース模様が美しい生地

ハンドメイド販売サイトで販売中のマスクより耳から下がるデザイン部分のお紐は短めになりますが、セットアップ制作用にリボンも複数カラーをご用意してあります。

ターコイズとエメラルドの長羽織
リボンマスクとのセットアップ

納品アイテムのうち1つはお客様のショップで販売予定となっております。
素敵な着用画像はInstagramタグ#wayoushonanにて検索してみて下さい。

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ご依頼について

和遊湘南では着物リメイク、新反物からもオーダーメイドのご依頼を受け付けております。

ターコイズとエメラルドの長羽織

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