正絹長羽織×リネン/フレア袖と付け衿のトップスとアンクルツータックボトムスのスリーピース(共布マスク付き)制作

リネン×フレア袖と付け衿のトップス/アンクルツータックボトムス/長羽織 正絹新反物から作った3ピース
リネン×フレア袖と付け衿のトップス/アンクルツータックボトムス/長羽織 正絹新反物から作った3ピース

お客様より、夏から秋にかけて使える「袖なし長羽織」のご依頼を頂きました。一見簡単そうに見えるこのアイテム、シンプルだからこそ難しい。形になるまでには生地の質感などを含めて複数回制作致しました。今回紹介するアイテムは正絹の新反物より制作したアイテムで、1反約12mから長羽織、インナーシャツ、ダブルのベルトループ付きツータックパンツの3パターンを制作し、長羽織を着物だけでなく、洋服にも着られるように考えて制作しました。

初回制作のポリエステル反物からの長羽織はこちら

目次

着用スタイル① 長羽織としてのスタイル

生地は中肉の縮緬、染の正絹新反物生地です。秋冬向きのパンプキンカラーが面白いレンガ調のテキスタイルで、ジラフ柄っぽくもあり、現代的な印象です。前回のポリエステル生地では身幅をどの程度にするか悩んだのと、衿幅と衿こしにあたる部分をどう表現するか悩みました。様々な生地を触ってきましたが、やはりポリエステルより絹のほうがアイロンによる押さえがきいたり生地の落ち感も良く、この長羽織のように長距離のデザインを表現するには向く素材だと感じます。中肉の生地はまつり時にもあたりが出にくいのも良い点です。

リネン×フレア袖と付け衿のトップス/アンクルツータックボトムス/長羽織 正絹新反物から作った3ピース
さざれメノウと水晶の羽織紐

このアイテムに関しては羽織紐がないと着られないほどではないのですが、おしゃれに着て頂く為に、セットで天然石の羽織紐を付けました。前回のポリエステル生地はテキスタイルがかなり特徴的で、自然を感じる素朴さが強かったのでウッドビーズの羽織紐を制作しましたが、今回はさざれ系の水晶とメノウをメインにスッキリとワイヤーワークのメガネ留めで仕上げ、カニカンで付けるようにしています。

着用スタイル② フレア袖のバイカラーシャツとパンツのセットアップ

長羽織の制作を始めた時から、「リアルにスタイリングするならどういう形なら生きるのか」ということを頭の片隅におきながら作業していました。袖がないタイプのロングジャケット、といえばそうなのですが、着物に着られるようにするためには後ろ衿ぐりを普通のジャケットなどより下げ気味に制作します。また、この羽織というデザインを改めて考えさせられたのですが、「衿」は洋服のそれとわかるはっきりした形ではなく直下した長方形がついているのみです。これがデザインとしてとても強く、良さでもありますが、洋服と合わせるとなると難しくもあるわけです。

あえて洋服と合わせる意味とは?という部分でもあるんですが、せっかくなので新しい形で着られる提案をと思い考えていきました。まず最初に考えた部分は袖のディティールです。

リネン×フレア袖と付け衿のトップス/アンクルツータックボトムス/長羽織 正絹新反物から作った3ピース
袖を重ねつつ少しフレアを見せる

このところ袖に重めのポイントのある服がよく出てきました。このストレートな羽織の袖をなんとかデザインとして洋服とつなげるために、共生地でフレア袖を作り2段構えのデザインにする構想が浮かびました。用尺も決まっているので、パンツを作る為にインナーシャツはバイカラーで作ることにしました。

この衿のディティールも最終的に凝った形になりました。当初ノーカラーでデザインしましたが、全体で見た時のつながりが今ひとつと感じたので縦につながるディティールを細身のリボンタイで追加することを考え、付け衿も制作しました。この時点で残布はほぼなくなりました。付け衿はボタンホールで留める形にし、リボンタイはリボン、ネクタイ風など好きにスタイリングして頂けるように作っています。

アウターとしてセットした時の長羽織の着こなし

肩先部分がギリギリかぶさるくらいの長さがポイントです。洋服で考えるともう少し長くても良いかもしれませんが、数回作っていくうちに、着物に着る場合はあまり肩先部分が長いとスッキリと見えないことも分かりました。脇にハギを入れずに制作しているので、オーダーの場合はご依頼者様の身幅に合わせることになりますが、基本は長羽織の幅を決め、その後セットアップ品の他のサイズを決めていく形になります。

パンツのディティール

パンツは総裏付きで制作しているので、滑りが良く着心地もオススメです。セットアップのシャツ意外のアイテムともお使い頂けるように、ベルトループ他、ウエスト周りにデザインを入れています。例えば、アシンメトリーなロングシャツをシャツインして着て頂く感じが今の気分かなと思います。トップスもそうですが、パンツもそれぞれ別のアイテムと合わせて着て頂けるデザインを目指しました。

3ピースを2体で着用

リネン×フレア袖と付け衿のトップス/アンクルツータックボトムス/長羽織 正絹新反物から作った3ピース
着物と洋服で別々にコーディネート

着物と洋服で2人で着ることもでき、上下それぞれを別アイテムとスタイリングして頂ければかなりの着回しができると思います。この形を皮切りに、このデザインをもっとブラッシュアップしながら今後も制作していく予定です。

販売サイト

販売アイテムにはマスクもセットでおつけ致します。着物と洋服用で2セット作りたかったのですが、生地を使い切ってしまったため1点しか作れませんでした。前回までは仮想空間イベントに参加しようといういつもとは違った内容でお届けしてきましたが、また秋冬にむけて新作の制作に入っております。引き続きご覧いただけますと幸いです。

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この記事を書いた人

ローチ幸のアバター ローチ幸 和遊湘南の縫う人

和遊湘南でボーダレスに和を楽しむをテーマに着物リメイクやレジン・天然石などを使った和装小物の制作をしています。アイテムはcreema,minneにて販売中。リメイクのお問い合わせはインスタDMがオススメです!

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