必携書籍 吉岡幸雄 著、「日本の色辞典」で和の色をお勉強

ネットで和装小物を購入する時、さていったいこれはどんな色なのかと思い、購入を決める時は、かなり勝負な感じです。
レビューでは、画像と届いた色が違ったという感想もよく見かけます。
色名を書いあるのはまだ良いのですが、複数の色数があり、番号で購入という時は、まぁ雰囲気でになるので、ネットならではの覚悟の上で購入となります。

欲しい帯揚げが、本当にそれなのかを確認してみようと思い立ち、手持ちの物を出して並べ、デジカメで撮ってみました。

半衿

すると何色なのか画像からは判断困難!
なるほど~、カメラではその色は出ないのね~と、今更ながら妙に納得してしまいました。
人間の目は、様々な色を見分けているのですね。
着物姿は、帯締め、帯揚げ、帯留めなどの小物で、雰囲気が変わりますのでとても重要な部分。
着る前には着物と帯の上に、それらを置いて合わせてみますよね。

最近[日本の色辞典、吉岡幸雄著]を購入しました。

折りに触れ見ているのですが、冒頭に、人間が眼にする色には、何千何万という数えきれないほどの色彩がある。

[自然の一瞬の姿、花のひとひら、風に揺れる枝葉の表裏に、木の実の色と形に、人々は魅せられて、それらにゆかしい名をつけるようになっていった]

日本の色辞典、吉岡幸雄著


とありました。

和の色

ちなみに先ほどの帯揚げ、緑系を並べて撮っても、画像ではどれがどの色かよくわかりませんが、

半衿

この色辞典によると左から、木賊色(トクサイロ)、若緑(ワカミドリ)、白緑色(ビャクロクイロ)、苔色(コケイロ)、柳色(ヤナギイロ)というのが近い感じでした。

明治に化学染料がもたらされるまでは、自然界の中にある物から染料を見出し、色が生み出されてきました。

我が国初、聖徳太子らにより制定された位としての冠位十二階(603年)は6色で、ひとつの色に濃淡があり、12の位としたそうです。
位の高い順に、紫、青、赤、黄、白、黒

欲しい色は?の確認から、辞典により、古代にまでさかのぼる話となってしましました(笑)
それにしても現代、色はたやすく手にできます。
探す色に不安のある時は、やはり実際に見るしかないですね~。

今日は、難しい和装小物の色確認!のお話でした。
本日もご来店頂き有難うございました。

帯揚げ

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