ようこそ、いらっしゃいませ。
興味はありつつも、お能鑑賞やっと経験しました。
宝生流、定期能五月
場所は渋谷セルリアンタワーの能楽堂です。
客席と舞台はとても近く改めて劇場の芝居とは違う心地よさを感じる空間だと思いました。
お席はA席脇正面1列1番という舞台を左脇から見る一番前
揚幕から出てくる演者をすぐ目の前で見られる迫力満点のお席です。
演目は蝸牛(かぎゅう)という狂言と、小鍛冶(こかじ)という能です。
演目に入る前に、解説の方が見どころなど分かり易く教えて下さること20分ほど。
ほんの少し小鍛冶という演目について予習はしていたものの、
鑑賞経験のなかった私でもスムーズに演目に入り込むことができました。
狂言は現代で言う所のコントのような楽しいものでした。
かたつむりを見た事のない太郎冠者が長寿の薬になるというかたつむりを
捕って来るように主人に言いつけられるものの、大きい物は人ほどの
大きさになるものもあると教えられたことから、教えられた場所の竹藪で
寝ていた山伏をそれと思い、山伏も太郎冠者をからかうつもりで
かたつむりと言い張るという、なんとも楽しい動きのあるお話で、
客席に笑い声が響きました。
小鍛冶は、名工として名高い三条小鍛冶宗近が、帝の霊夢により御剣を打つように
承ったものの、相槌の者がいないことに途方に暮れ、氏神である稲荷明神へ
祈願に出かけると童子が現れ、神通力によって力を貸し与えるといって消えた後、
宗近がしめ縄を張った壇で祝詞を唱え待っていると、
稲荷明神の使いの狐が現れ相槌となって御剣を打ち上げ、
表に小鍛冶宗近、裏には子狐と銘を入れ勅使に捧げると、
再び稲荷山に帰って行くというお話。
子狐は白い装束に金の面、頭には狐の形の飾りが付いた
白い毛の被り物を付けています。
能はかぶっている頭(かしら)で役を表しているとの事で、神様や龍神、幽霊など
普通の存在ではないことを表現しているそうです。
赤は荒々しさ、黒は幽霊、狂乱など、白が年を経てスケールの大きい様子との事で
白頭(はくとう)は特別な演出で使われるものだそうです。
今回初めて能、狂言に触れてみて生の良さを体験できましたので、
また折りを見て是非鑑賞したいと思います。
販売グッズの色々
稲荷明神の演目でしたので帰り道、柚子胡椒味のおいなりさんを買ってきました(笑)
今日はお能鑑賞初体験についてのお話でした。
本日もご来店頂き有難うございました。