黒留袖からどのようなデザインが作れるか?試作として制作したマーガレット風の羽織のコーディネートをInstagramで公開したところ、ご好評頂いたのでご紹介します。
目次
着物データ
【年代】昭和初~中期
【裏地】正絹:白
【デザイン】小さな梅の花と笹、花
【印象】可憐
【家紋】五三の桐
身長150cm未満の方がお召しになっていたとても小さなサイズの黒留袖。しぼ高のちりめんに手描きの図案がなんとも可憐で、裾にほんの少しだけちらちらと描かれた花々は現代ではあまり見かけない、かなり控えめなデザインです。
スタイル画像
デザインポイント
一番良い部分を目立つところに配置したかったので、思い切って衿に持ってきました。
着物の上に収まりよく着たい場合には通常のネックラインより10cm程度後ろ衿ぐりを下げたほうが良いのですが、このアイテムは筒状の形で、ほぼ切らずに布端を縫い合わせるだけで制作している為に運動量はほとんどありません。
なんとか着物にも着せることができましたが、肩部分の分量や全体的な丈など改良の余地ありです。
前身頃の裾柄を両袖に配置し、バッチ風に仕立てたブローチを作って全ての柄を使い切りました。
コーディネートイメージ
92歳の母が持っていたセルフヴィンテージな年代物のネックレスを羽織紐代わりにコーディネートしました。
スタイリングに使用したバッグは帯地から制作したものです。
このデザインと似たバッグが欲しいとご依頼頂いているのですが、なかなか似た帯に出会えません。
繻子の黒帯自体も思うようなものはなかなか無く、このように刺繍の多いものだとことさらです。
1点物で人とかぶらないアイテムが持てるのはリメイクの醍醐味でもあり、難しい部分でもありますね。
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