黒留袖リメイク/大判ショール/オーダーメイドご依頼

黒留袖ショール
黒留袖

黒留袖をモモンガKIMONO羽織ではなく、ショールに仕立てることはできませんか?というご相談から、柄をそのままお楽しみ頂ける大判ショールを制作致しました。

目次

制作開始前のご相談

黒留袖ショールイメージ提案
黒留袖ショールイメージ提案

黒留袖でアイテム制作をする際に重要視するのは柄の配置です。

お着物をお送り頂いてからこちらで詳細を決める場合がほとんどですが、イラスト・写真を使用してお客様のイメージとすり合わせを行ってから、正式なご依頼にうつる場合もあります。

黒留袖はその特性から豪華絢爛な絵柄が多いので、少しの配置バランスで印象がかなり変わります。
お客様にご希望をお伺いしつつ、最終的にAとCの要素を合わせた配置イメージで制作させて頂くことになりました。

制作したショールデザイン

黒留袖ショール
黒留袖ショール

モモンガKIMONO羽織の制作には裏地に襦袢地を使用するのですが、ショールは黒留袖の表生地のみを使用します。

黒留袖の仕立ては比翼、伊達衿、胴裏などがついた袷が一般的なので、仕立て上がりの着物状態では比較的重たい印象がありますが、解き洗いして表生地のみになると、とても軽い場合が多いです。

ウール・カシミヤなどショールとして好まれる素材は様々ありますが、正絹は軽くて通気性も良いので通年使えるところが魅力です。

お仕立てサイズの希望にもよりますが、正式な場面でのみ着られる印象になるのはもったいないので、モモンガ同様にできるだけ紋は外してお作りさせて頂きます。

小紋に合わせたスタイリング

先に相談させて頂いた配置イメージに忠実に、帯がしっかりと隠れるサイズに仕上がりました。金駒や鳥、扇の図案が華やかです。黒ベースではありますが、やはり絢爛な豪華さになりますので目を引く装いのスタイリングになります。

黒留袖ショール
黒留袖柄詳細

この図案のメインモチーフはキジ目キジ科の華やかな鳥であるキンケイ(錦鶏/Golden Pheasant)のようにも見えます。

黒留袖に描かれる鳥は夫婦和合を意味する鴛鴦(オシドリ)、吉祥全般に描かれる鳳凰、長寿祈願の鶴、邪気払いの孔雀など様々ですが、図案のメッセージを読み取るのも着物の楽しみのひとつです。

下の縁部分以外周り3箇所は星留めで仕立てましたのでミシンよりも柔らかさがあり、着物とも馴染むハンドステッチです。最近は多くの場合このハンドステッチでの仕上げをしています。このスタイリングには和遊湘南のオリジナルかんざし風ピンを使用しました。

各種ハンドメイドサイトにて販売中のアイテムです。納品時にご希望頂けましたら同時に納品可能な在庫品もございますので、お気軽にお問合せ下さい。

黒留袖ショール

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