【minne特集掲載】東洲斎写楽の浮世絵イメージ/丹前生地と黒紋付を使用したビックサイズジャケット制作

東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット
東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット

minne×The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクションのコラボ作品募集についてminne公式からアナウンスがあったのは5月のこと。応募の規定は今回展示される浮世絵作品18点の中からインスピレーションを得た作品であること。和遊湘南にとってはまたとない面白い企画で、何とか出品したいとあれこれ考え挑戦しました。数回にわたって応募したアイテムについてブログに書いていこうと思います。

東洲斎写楽 三代目大谷鬼次の江戸兵衛について

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東洲斎写楽は江戸時代中期の浮世絵師。約10か月という短い期間しか活動しておらず、145点あまりの作品を版行。その後画業を断って消息を消したと言われている謎多き絵師です。活動時期は寛政6年(1794年)今から226年前ということになります。三代目大谷鬼次の江戸兵衛(さんだいめおおたにおにじのえどべえ)は写楽の代表作の1つであり、東京国立博物館、大英博物館が所蔵しています。

目次

ディティール詳細

東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット

この絵で特徴的なのはなんといってもこのエビ茶色の縞柄着物ではないでしょうか。細い縞3本を1組として並べられた縞柄の事を三筋縞と呼ぶそうです。実際にはもう少し大きな柄なので、三筋縞の小紋ではないかもしれませんが、今回は三筋縞という認識のもと、似た風合いのものを探しました。色柄を指定して着物の生地を探すのは、なかなか難しい作業で、見つけたとしても価格が到底見合わない場合も多く難航いたしました。最終的に見つけたのが、【丹前用反物】褞袍(どてら)などに使う生地です。状態の良い未使用の絹織物が見つかったので、これを使用することにしました。

生地の特徴

丹前地は大変軽く、ナイロンのような光沢とシャリ感のある目の詰まった織物で、防水加工すれば雨の日にも着られそうな風合いです。三筋縞は江戸小紋の呼び方で、今回は丹前地を使用しているので正確には丹前縞ということになるでしょうか。

東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット

丹前地にはウールやポリエステルなど様々な材質があります。今回の使用品は幸い正絹ですので黒の正絹紋付をパッチワークしました。

シルエットのこだわり

東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット
もちろん着物にも着られます。和遊湘南人気の御狐さんと共に

和遊湘南ではこれまでにも男女兼用、ボーダレスかつユニセックスに着られるアイテムを複数制作してきましたが、今回はその踏襲系でもあります。洋服に着られるのはもちろんの事、着物に着られるようにしているのがひとつのこだわりです。着物に着られるようにするためには、後ろ衿ぐりの位置を下げる必要があります。また、袖が収容できる分量、帯がつっぱらないサイズ感など気にする点は複数あります。男性のイメージで思い切り大き目に作りましたが、着物に着てみるとこれが意外と優雅なドレープ感になり、大げさすぎないんです。

パッチワークについて

パッチワークはこれまでの中で最も複雑です。着物の生地というのは現代の幅の大きなものでも最大37cm程度しかありませんので、その点が洋服サイズの生地幅と大きく違う点です。このサイズ感で、絵のイメージを出しつつ

①前立ての黒の切り替えを出す
②紋を見せる
③帯で締める部分を開放してもカッコイイデザインを目指す

この3点を達成できるように考えました。

コーディネート方法

写楽の浮世絵イメージのビックサイズジャケット

広幅のベルトを共布で制作し、帯に見立てて結ぶ方法なども考えましたが、このシルエットを着物と洋服両方同じように着られるように、ピンで留める形にしました。このピンはモモンガ着物羽織用に作ったもので、通常販売されているハットピンやコサージュピンよりも先が鋭く、細く、強いものです。そのため生地に対するダメージが少なく、繊維を傷つけにくいようになっているので安心して使って頂けると思います。黒地の衿先に刺すとスタイルの安定感があります。衿先に刺して使うイメージです。

全身のスタイル

東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット
着物×ジャケットコーディネート
東洲斎写楽/三代目大谷鬼次の江戸兵衛イメージの丹前生地と黒紋付から作ったジャケット
洋服×ジャケットコーディネート

撮影には同時出品した市川海老蔵の暫をモチーフにした1点物の狐面を使用しました。

スタイリング着物についての余談

アンティークの留袖着物
アンティークの留袖

余談ですが、今回撮影に使用した黒留袖は裏地に紅絹(もみ)のついた本物のアンティークです。花嫁衣裳として着用した後に留袖に直したものでしょうか。身丈などから身長は150cm位の方用。ヤケは少々ありますが、比較的綺麗な状態です。

古い黒留袖の特徴は、前身ごろの柄が左右対称に配置されていることで、現代のものとは明らかに柄のつき方が違います。黒留袖はいくつか見てきましたが、このような赤い裏地のものは所有している中ではこれだけです。リメイク用素材として収集しているのですが、面白いのでこのままとってありました。写楽の三代目大谷鬼次の江戸兵衛の赤い襦袢から着想を得て着せてみました。120年ほど及びませんでしたが、こちらも年代物なのでニュアンスが合っていたら嬉しいです。

アンティーク留袖
アンティークの黒留袖

いつかスタイリングに使いたかったのですが、今回初お披露目となりました。今回ご紹介したアイテムは現在minneショップ限定で発売しております。ぜひご覧ください。

販売中サイトへ

追記

こちらのアイテムがminneの特集に掲載されました。minne×The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション特設ページからもご覧いただけます

「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」
会期:7月23日(木・祝)~9月13日(日)
会場:東京都美術館(東京・上野公園)
※会期中展示替えあり。最新情報は展覧会公式サイトで確認ください。

ご依頼について

ブログやInstagramで紹介しているアイテムのセミオーダー、オリジナルでデザインを起こすフルオーダーのご依頼を受付中です。お気軽にご相談下さい。

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この記事を書いた人

ローチ幸のアバター ローチ幸 和遊湘南の縫う人

和遊湘南でボーダレスに和を楽しむをテーマに着物リメイクやレジン・天然石などを使った和装小物の制作をしています。アイテムはcreema,minneにて販売中。リメイクのお問い合わせはインスタDMがオススメです!

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