着物研究家シーラクリフさんのミニトークショーとカメラマン・タッドさんによる撮影会参加のお話

2020年10月15日放送のNHK「世界は欲しいモノにあふれてる」「ロンドン KIMONOスペシャル」に着物研究家でスタイリストの”シーラ・クリフ”さんがご出演されていました。

CM出演もされて、次々と活躍の幅を広げ続けています。
SNSでシーラさんの存在を知ってから、そのスタイリングに魅了されました。新宿クリエイターズ・フェスタ2019(8月開催)でかもめの本棚さん主催のミニトークショー開催を知り、ウキウキと足を運んだ時の様子をレポートします。

かもめの本棚シーラ・クリフさんサイン会
三つ編みと笑顔がキュートなシーラさん
目次

着物研究家シーラ・クリフ(sheila Cliffe)さんについて

着物好きでInstagramなどをやっていれば必ず目に入る、そんなインフルエンサーでもあるシーラさんなので、言わずと知れたことではありますが、少しご紹介させて頂きます。

1961年イギリス生まれ、リーズ大学大学院博士課程を修了され、埼玉大学、立教大学の非常勤講師を経たのち十文字学園女子大学教授に。
大学では英語と着物文化を教える傍ら、国内外で着物展覧会やファッションショーの企画・プロデュースをするなど多彩に活動されています。
これまでに「日本のことを英語で話そう」英語版著書「Ehe social life of kimono」を出版。

近年は民放などを含めてTV番組・CMにも出演されていたので見た事があるという方も多いのではないでしょうか。

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シーラの着物スタイル

シーラさんといえばそのスタイリングだけでなく、人柄にも人気が集まる秘密があります。

外国からみた日本という異端の切り口というよりは、とにかく勉強家な方。
日々を着物で過ごされているのはもとより、【たんすびらき】などを通して一般のご家庭に眠っている着物の研究もされています。

その信念はひとえに、着物を次世代につなぎたいというソウルからくるもので、その熱意とひたむきさには憧れしかありません。

かもめの本棚シーラ・クリフさんサイン会
まさにシーラ流という感じの、サングラスをさらりと合わせたクールな着こなし(著書より)
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初の写真集であるシーラの着物スタイル、パネル展

この日はパネルで紹介された「シーラの着物スタイル」の紹介、スペシャルトークショーというセットリスト。

さらにシーラさんと共に日々クリエイティブなKIMONOの世界を作り出しているフォトグラファーの「タッド・フォング」さんによる着物来場者の撮影会もありました。

事前申し込みで撮影して頂けることとなり、ローチも着物で参加。ご来場される皆様も涼やかな自慢の夏着物で集結。
これがほんの1年程前のことなんて信じられません。
気合をいれて整理券をゲットしたのも良い思い出。

前半・スペシャルトークショー

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少し緊張していますというコメントから始まったトークショー

シーラさんのアーティスティックな感性の原点がどこにあるのか?トーク内容はどんないきさつで着物と出会い、現在の活動につながっていくのか。
ご自身の生い立ち、着物との出会いからはじまり、お子様と着物の話など多岐にわたりました。

放送内でも話されていましたが、ご自身が双子だったので、人から見られた時に同じと思われるのがお嫌で姉妹の違い、自己表現として着るものがとても大事だったそうです。

ついに購入した念願の着物、(〇○万円)が価格と思いきや、その反物代のほかに裏地、縫製代等がかかると知り一式での価格がもっと高くなるとわかって、その後しばらくは「モヤシ生活」をしました、なんていうお茶目な節約話も飛び出しました。おしゃれに我慢は付き物ですね。

また、七五三時のお子様のためには柄をデザインして友禅染で自作された反物のお話なども忘れられません。

やはりシーラさんのスタイリングのカラーバランスの良さやPOPな感覚、そういったものは後付けのものではなく、根っからのアーティスト気質なのだなと感じました。

研究者としての一面と合わさって独特の深みのあるバランス感覚が生まれているのだろうなと思います。

シーラさんは思ったよりも小柄でいわゆる中肉中背な方でした。

なるほどなと感じた点は、アンティーク着物は裄丈など小さなものがほとんどですので着ることが難しいことも多くあります。

着物に興味を持たれた時には着付け教室にも通われたそうですが、体格的にも着物をお召しになるのにぴったりで、持ち前の個性とともに自由なスタイリングができる要因なのかもしれません。

私などは働くようになって間もなく通った着付け教室の教え方の呪縛(その教室で指定された道具を使う着付け)から解かれ自分なりになるまでにはかなりかかりました(笑)。
親から離れていた時もあった学生時代には「その格好で帰ってこないで」と母に言われるようないわゆる目立ち方をするのも平気な方でしたが、着物は保守的になりがち。
シーラさんのスタイリングからは良い刺激を頂いています。

この日頂いたサイン本は宝物になりました!

タッドさんによる撮影会の様子

かもめの本棚シーラ・クリフさんサイン会
準備中のタッドさん。この日はデニムの着物でした。

シーラさんの世界を写真の視点から支えるタッドさん。意気投合し、ずっと着物スタイルを撮り続けているそう。

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プロによる撮影に緊張気味のローチ

後日送られてきた写真はこちら!

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カメラマン「タッド・フォング」さんによる撮影
ローチ幸

思い切って応募しましたが、とても良い経験になりました!

あこがれのシーラさんと共に。小柄でキュート、三つ編みが最高にカワイイ!

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サイン後、シーラさんと

シーラさんのスタイリングに沢山の刺激をうけた1日でした。
私も自分流の着物スタイルをこれからもどんどん楽しみたいなという気持ちになりました。

日本文化を海外にも発信!シーラクリフさんの書籍

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