オンライン即売会サービスpictSQUAREにサークル参加する方法vol.1/pictSPACEの解説

pictsqare
https://pictsquare.net/

オンライン即売会サービスpictSQUAREβがリリースされました。オンライン会場で仮想店舗を使用し、頒布物の注文や交流会などに使用できるサービスです。アバター同士でチャットを利用することもできます。コロナ禍ではイベントの開催が難しく、新しい形でのイベント開催を目指して開発された背景があるそうです。出店用のアバター、ブース制作とサークルとしての参加申し込みまでを行ってみましたのでその方法をまとめます。

目次

SPACEとSQUAREの違い

pictsqare店舗
pictsqare内店舗

仮想空間上に店舗を構えるといっても、難しいことではありません。このサービスはスマートフォンでも動作します。最終的にはこのような店舗をかまえることができるのですが、まずpictSPACEに売買用のアカウントを作成します。pictSQUAREに出店するには、すでに開設済みの外部サイト(creema,minne,Booth等)を使うこともできますが、今回は推奨されている形を使ってみます。

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  • pictSPACE

“pictSPACE”は、創作活動を支援する同人専用自家通販サービスで、無料で開設することができます。

  • pictSQUARE

“pictSQUARE”はオンラインで独自の即売会を作成・参加できるサービスで、アバターを使用した交流もできます。

pictSPACEが通常のハンドメイド系サイトと違うところは、モール的な役割を果たさない点にあるかもしれません。現状のサービスイメージとしてはカート機能付きバックヤードです。pictSQUAREの出店中店舗にpictSPACEで作った持ち運び不要なバックヤード(キャリーケース)を繋ぐイメージです。バックヤードは公開状態にあればつねに使用可能なので、メインカートとして利用することもできます。space=場所・square=広場ですから、その名のとおりですね。

pictSPACEについて

pictspace
https://pictspace.net/

pictspaceには他にはない独自のサービスがあります。例えば、手渡し頒布や在庫数に関係なく購入制限を設けられる設定などで、これらの機能は他のカート機能付きサービスで実装されているのを見かけません。他にも、同人活動に特化して設計されているので、検索除けやフォロワー限定公開機能などが特徴です。

手渡し頒布というのはジモティーみたいなこと?と一瞬思いましたがそうではなく、pictspaceで予約してイベントで手渡しする、という形態のようです。これらの機能は購入時に申込者が選択できます。

なぜ検索除けが必要なのか?

pictspace
pictspaceより抜粋

自作のハンドメイドアイテムや自身が著作権を持つ商品のみを制作・販売している作家にとっては、より多く知られた方が利点があります。これはいわゆる一次創作というカテゴリにあたります。いかに検索に表示されるか?という勉強はしても、検索除けという概念は無い人が多いと思います。検索除けが必要とされるケースは主に二次創作の作家に該当します。二次創作には明確なガイドラインが無いものの、センシティブな内容が多く含まれるため検索除けが必要になる場合があります。

メリット

pictSPACEの強みは「検索除け」や「フォロワー限定公開」といった機能を使い、pictSQUAREを使用した会員制のイベントを開催できる点です。すでにいくつかのイベントは限定公開されており、パスワードによる入場規制などがかけられています。二次創作を安心・限定的に行いたい場合には良いサービスと言えるかもしれません。

pictSQUAREの問題点

pictSQUARE(ピクスク)はもともとpictSPACE(ピクスペ)が運用を開始したサービスの為、同人誌通販サイトとしての側面が強くその最大の特徴はGoogleなどの検索に載らないということです。先に述べたように一次創作や自身のオリジナル商品を扱う場合には、いかに検索に載って広く知ってもらうかという部分が重要な分、このサービスとの相性はあまりよくないという懸念があります。pictSQUAREは現状ログインアカウントを作成すれば誰でも利用可能ですが、二次創作を主戦場としたサービスとして成長していく可能性もある為、一次創作メインの制作者にとってはサイトの規約状況を確認していく必要があります。

pictSQUARE追記
イベントへの参加は一般・サークル共にユーザー登録が必要

また、イベント会場への一般参加(ログイン)は新規ユーザー登録を必要とする為、一般の消費者を気軽に会場に誘導するのは難しいかもしれません。同人誌即売会と同等のイベントスペースであると認識するならば、何もわからないユーザーがふらりと立ち寄るべき場所ではないとも考えられます。スマホで動作する挙動は魅力的ですし、こういった可視化できるイベントサービスは1つの分野に限定せずに、広く発展していってほしいです。

pictSPACEの販売手数料について

販売サイトシステム売り上げ手数料
minne10.56%
creema11%
BOOTH5.6%+22円
pictSPACE10%
システム手数料

ハンドメイドサイトの売り上げにかかる手数料は概10%前後になります。pictSPACEは10%なので、他社とあまり変わりません。

pictSPACEでできること、できないこと

他社サイトではみかけないサービスについて一部抜粋

  • フォロワー限定販売
  • 手渡し頒布機能
    配送の代わりに同人誌即売会などで取り置き、予約状態として頒布することを想定
  • ギャザ頒布
    頒布物登録時に募集数量・期限を設定し、注文を募るシステム。クレジット決済システムで予約を開始し、募集期日までに募集人数を上回った場合に取引が成立する
  • ダウンロード頒布と通常頒布を同一店舗で行うことはできない(BOOTHは可能)

ギャザ頒布という方式はあまり耳馴染みがありません。クラウドファンディングのような概要にも思えますが、実際どのような形になるのか一度利用してみたいです。

次回はアカウントの開設について記述します。

vol.2 pictSPACEアカウント作成


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