黒留袖着物リメイク/モモンガKIMONO羽織(菊一輪) 2wayショール/セミオーダーメイドご依頼

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
モモンガKIMONO羽織(菊一輪)

モモンガ着物羽織は留袖着物の柄を生かし、着物羽織、ショールとして”2way”で着ることができる万能アイテムです。

今回は今82歳のお母さまがお嫁入りの際に持っていらっしゃった黒留袖を、モモンガにできますかとご質問下さった娘さんからのご依頼です。
大ぶりの菊の刺繍が目を引くモダンな印象の黒留袖をリメイクして制作したモモンガ着物羽織についてご紹介致します。

目次

着物データ

モモンガ着物羽織_菊一輪
大ぶり菊の黒留袖

【年代】昭和中期
【裏地】正絹:白
【デザイン】大ぶり菊と金箔裾模様には細かな五三の桐柄
【印象】クール
【家紋】三つ片喰

三つ片喰
三つ片喰

酢漿草紋:クローバーに似た多年草で葉は三枚。葉や実を図案化。片喰草とも書く。桐紋の次に多い。

引用:家紋の本

大ぶりな菊がしっかりと刺繍された作品。シルバーベースの刺繍にコーラルがかった葉の色が差し色となり、山形の金箔が全体をひきしめています。シンプルさと豪華さが合わさったデザイン。

こちらはヤケなど大きなダメージもなく比較的扱いやすい生地のように思われましたが、解き洗いしてみたところ、大きな刺繍部分の厚みと重さに対してベースの生地が軽めで、やや薄手のちりめんだったため、布重量のバランスと柄配置を考える点が難しい1着となりました。

制作が難しい場合には先にご相談致しますが、そうでない場合はそのままお仕立てに入ります。

刺繍部分詳細

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
大ぶりの菊刺繍

82歳のお母さまがもっていらっしゃったとのことで、セミアンティーククラスの年代物かと思われますが、やはり現代ではなかなか見かけない面白いデザインの絵付けです。

和遊湘南で制作させて頂く場合は、柄をどのように配置するかを一番に考えていきますので、必ずしもセンターに背中心線が入らない場合もございます。

2wayでショールとして使用する際にも良いところに絵が出てくるように、それぞれの縫い線が左右ではイレギュラーな位置でデザインさせて頂きました。

こちらはお客様持ち込みの生地ですので、裏地のみご提案させて頂きました。
表地の刺繍がしっかりと密度が高く、そして重い豪華なものだったので、柄合わせが難しく、今回一番の難所でした。

着こなし① 羽織スタイル

共布KIMONOclip詳細

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
見返し

モモンガ着物羽織には高級生地を傷めにくいオリジナルKIMONOclipをセットでおつけして納品させて頂きます。

基本的には表身頃の見返しを利用させて頂いており、今回は砂丘のような銀色部分を使用しました。
つなぎパーツ部分(基本サイズ約10cm)はブラックオニキスとアンティークパーツを使用しています。

こちらは肩から滑り落ちないように検証の上サイズを決定しておりますが、サイズや石(天然石)について変更のご相談も可能です。ご希望の天然石が在庫に無い場合はお取り寄せ日時分が納期に追加されますので、制作時にお問合せ下さい。

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
高級生地を傷めにくいKIMONOclip

着こなし② ショールスタイル

ショールとして使う際にも帯がしっかりと隠れるサイズです。

着こなし③ カーディガン風

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
オリジナルピン+別売りタッセル

同時に購入可能な【かんざし風オリジナルピン】は着物生地を傷めにくい先端がしっかりと細いタイプで、カーディガン風に着用頂けます。水晶付きタッセルが付属します。

現在ピンは付属致しません。在庫品の同梱納品、単品購入できます。

畳んでコンパクトになります

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
軽くて持ち運びに便利です
モモンガ着物羽織_大ぶり菊
全ての柄を使い切って制作しています

長方形に畳めるので、旅行等にも便利。収納の際にも無理なくたとう紙などにおさまります。

裏地について

モモンガ着物羽織_大ぶり菊
モモンガ着物羽織の裏地

今回はますいわ屋のピンクと白のぼかしの万寿菊柄襦袢地を使用致しました。
裏地は表地のデザインに合わせて新反物のストックよりこちらでお選びさせて頂いております。

制作ブログ

ご依頼詳細

モモンガ着物羽織_大ぶり菊

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