河口湖畔にたたずむ久保田一竹美術館へ

ようこそ、いらっしゃいませ。
昨日に引き続き美術館訪問のお話を。(久保田一竹美術館

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久保田一竹さんは、独自で現代に息づく染色としての辻が花を長年研究され
心血を注がれた方。60歳でやっと自身納得の作品となり「一竹辻が花」と命名してから
2003年に85歳でご逝去されるまで情熱的に取り組まれた方です。
メディアにも多数登場されていましたが、実際の作品を観るのは初めてです。

作品を拝見する前に建物の前に立つ訳ですが、その雰囲気の有り様に圧倒されました。

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いわゆる美術館の雰囲気を良い意味で裏切られます。
入り口の門構えに、いったい何の素材だろうと思って近付いて、あぁ木材なのかと気付き

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中へ足を踏み入れると、小川が流れ

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椅子かしら?オブジェかしら?というものも点在

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見えてくる建物は何とエキゾチック!

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地中海に立つ建物かと思うような白い柱の回廊や舞台が見えます。

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館内に入る前に敷地の上の方に上がってみました。
小さい滝や、奥には洞もあります。

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この小さいモスクの屋根の様な作りの物も何だろうと思いながら、下りてきて

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やっと中へ入っての鑑賞となりました。(美術館入り口)

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どれも人生を注いだ作品ですから、感想などを書くのもおこがましい物ばかり。
ただただ思いを形にする凄さを感じました。
勿論、作品に触れてはいけないものの、ガラス越しではなく裏面や細部の作りまで
間近で見られる展示方法に感動しました。

ライフワークとして春夏秋冬そこから宇宙へつながる作品「光響」を作り続けていらっしゃった
との事ですが、実際には秋と冬を完成させたところでご逝去されたそう。
しかし館内のビデオで、製作や講演の様子が流されており、膨大な時間のかかるお仕事だから
自分が成しえなくてもお弟子さん達がやってくれるだろうとおっしゃっていました。

ひとつの季節を15枚で現し、15枚並べるとそれがまた一つの絵画になって繋がる構想。
80連作での表現が最終目標との事で、現在宇宙の1部を加えて46連作が完成しているそうです。
凄いと簡単な言葉で片付けるには申し訳ないほどです。

こちらは美術館で販売のカタログから掲載させて頂きます

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この敷地内すべてがアート空間であり、芸術を発信する場所でありたいと願った
一竹さんプロデュースの敷地内ではコンサートなどの色々な催しも行われ続けています。

色々な事を感じながら入った茶房「一竹庵」で、(入り口壁面)

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先ほどまで感じていた疑問解決。
中にいらしたイケメンスタッフさんに色々教えて頂きました。

この不思議なオブジェたちは実際にインドやアフリカ、東南アジアなどの外国から持ってきたもの。
一竹さんはガゥディが大好きなのでそれもイメージしたこと。
今、お茶を提供しているこの場所は一竹さんが滞在していた際の部屋であったこと。
外で見かけたモスク風な屋根は露店風呂であること。なんと大理石ですって!

一竹庵から外を望む

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そして暖簾越しに内風呂も覗かせて下さいました。今は何か乗せて、置台に使用されていましたが。
個性的な白い石のお部屋に置かれた民族的な家具が、さらに落ち着きを感じさせ、
魂を感動させる贅沢な空間でした。

外に立つ木の扉はインドの古城のもの

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真っ白い回廊は琉球石灰岩で出来ています

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回廊にあった馬

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美術館で購入のカタログ

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入館時に頂いたパンフレットとカード

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今日は河口湖畔の久保田一竹美術館のご紹介でした。
ちなみにミシュラン観光ガイド三つ星掲載の美術館だそうです(カタログに掲載あり!)
昨日ご案内の与勇輝さんの河口湖ミューズ館とのセット券販売があり400円もお得ですよ!
帰りに見えた富士山は裾までずっと見渡せスッキリとした姿でした。

kubotaichiku

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