鎌倉鶴岡八幡宮 鎌倉文華館、鶴岡ミュージアム大河ドラマ館にて「鎌倉殿の13人」衣装を鑑賞

現在展示中の鎌倉殿の13人ポスター撮影の衣装
ローチ幸

ゴールデンウィーク直前の鎌倉に着物でお出かけしてきました。

鶴岡八幡宮では、2022年3月1日~2023年1月9日までNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の特設展示が開催中です。
大河ドラマ館内衣装展示の様子と、春の鶴岡八幡宮をレポートします。

目次

鶴岡八幡宮へのアクセス

MAP

神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1番31号

鶴岡八幡宮は11 世紀建立の神社で、1828 年に江戸時代の伝統的建築様式により改築されました。別称として鎌倉八幡宮とも呼ばれる「鎌倉初代将軍源頼朝ゆかりの神社」であり、鎌倉屈指の人気スポットの1つです。
2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」劇中にも度々登場するこの場所は、多くの参拝客が訪れています。

多くの人で賑わう鶴岡八幡宮参道

3月21日をもって神奈川県のまん延防止等重点措置が解除されたこともあり、行動制限緩和に伴って4月28日(木)も平日ながら、大変多くの人で賑わっていました。この日は昼過ぎまで制服姿の学生さん集団と多くすれ違いましたので、ゆっくり参拝されたい場合には、14時すぎ~夕方を狙っていくとよさそうです。

大河ドラマ館について

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
大河ドラマ館前
スクロールできます
開催期間2022年 3月 1日 ~ 2023年 1月 9日
説明鎌倉殿の13人 大河ドラマ館
期間2022年3月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
時間9時30分 ~17時00分 (最終入館は16時30分)  
※鶴岡八幡宮の祭典等により変動する場合あり
休館無休(但し、展示替え休館日を除く)
入館料大人(高校生以上)1,000円 /小中学生 500円
※詳細は 鎌倉市役所(市民防災部大河ドラマ担当)にお問い合わせください。
鶴岡八幡宮大河ドラマ館
館内パンフレットより

鎌倉文華館鶴岡ミュージアムが会場です。鶴岡八幡宮境内にあるのですが、大河ドラマ館の他にも『鎌倉国宝館』、『鎌倉歴史文化交流館』などが併設されています。2022年は大河ドラマの放映に合わせ、いずれも展示内容は鎌倉殿、北条氏にまつわる内容になっています。

鎌倉国宝館は大河ドラマ館より徒歩3分、鎌倉歴史文化交流館は大河ドラマ館から徒歩15分となり、いずれも100~300円の入場料金が必要です。
大河ドラマ館のパンフレット提示で、各1回無料で入場可能(2023年3月31日まで)です。休館日等については事前にご確認ください。

展示衣装解説

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
小栗さんのメインビジュアルポスターを前に撮影 ローチ幸

北条義時役 小栗旬さん衣装

解説:黒字染め唐草菱抜き麻直垂(以下、展示物内容説明書き起こし)

番組ポスターで着用しているこの衣装は、北条家の基本カラーであるアースカラーが封印され、後に鎌倉幕府で権力を握る執権・北条義時の片鱗がうかがえる。一御家人である義時の直垂の生地は麻を使用しており、繁栄・長寿の意味合いを持つ唐草は、北条一族の繁栄にもつながっている。


源頼朝役 大泉洋さん衣装

解説:暗紅色地染め紬小袖に白麻水干に精好白指貫袴(以下、展示物内容説明書き起こし)

頼朝は、この時代の簡易を持つ武士たちの正装であった水干を、重要な場面で着用している。何色にも染まっていない白に差し色として高貴さをあらわす紫を使用することで、高貴で神聖な装いとなる、仏に祈りを捧げる信心深さにも通じる装いである。

上級武士の日常着でもある水干に、立烏帽子をかぶっています。この時代、武士の装束の序列は上から「狩衣」→「水干」→「直垂」となります。水干と袴を共生地で仕立てたものは「水干上下」と呼ばれます。


源義経役 菅田将暉さん衣装

解説:鉄御納戸色時染とんぼ柄絞り紬小袖に羊羹色地染め横段絞り麻直垂(以下、展示物内容説明書き起こし)

義経の小袖に潜むとんぼは、害虫を捕食する虫として人々に馴染みが深く、縁起の良い「吉祥文様(吉祥文)」としても親しまれていた。古くは古事記にも登場し、後に戦国時代の武将たちに「勝虫」として好まれたとんぼは、戦の才能に恵まれた義経にぴったり。

今回のドラマの衣装制作はクレジット表記がなく、番組HP内で衣装についてインタビューを受けているのは今作の風俗考察を担当している佐多芳彦さんです。他に、衣装考証として小泉寛明さんの名前もあります。
NHKインタビュー/坂東の人々の衣装は?

前作(青天を衝け)、前々作(麒麟が来る)の衣装デザイナーは映画監督:黒澤明さんの長女「黒澤和子」さんでしたが、今回は考証ベースでチームで制作しているのかもしれません。今後表記があれば追記します。

追記:第23話「鎌倉殿と13人」では衣装クレジットに佐々木知子さんと記載されていました。


りく役 宮沢りえさん、北条政子役 小池栄子さん衣装


鎌倉時代の女性の装いは、勤務服としての絹袴姿、さらに簡単な装いになると、小袖に湯巻となります。政子も初回登場時は湯巻スタイルでした。展示されているのは絹の袿(うちき)です。

政子の衣装解説には北条のイメージカラーであるアースカラーを踏襲と書かれています。りく役の宮沢りえさんの衣装もまた袿ですが、白ベースに黄丹の浮き織が施されていて、地紋は雲立涌のようなので、この時点では政子よりも高貴であるという表現のように思います。

鶴岡八幡宮大河ドラマ館

鏡の形は以前紹介した着物の柄にもあった「鏡裏紋」と同じデザイン。当時使われていた鏡の代表的なデザインです。

撮影スポット

この屏風の前の撮影スポットでは、烏帽子を貸してくださいます。筆者は今回上手く撮影できなかったので実際の画像はご紹介できませんが、感染対策の上、スタッフさんが気さくにシャッターを押してくれました。


鶴岡八幡宮大河ドラマ館
大きなモニター

このスポットの前で観覧者の人数が13人揃った所で手を挙げると、特別な映像が見られます。

「13人の合議制で気持ちが揃うと現れます!」というスタッフさんの声に、周りで見ている外野も何が起こるのかワクワクしながら拝見。

スクリーン前に13の足枠があるので順次立ちます。反応には多少時間がかかるので、途中で手を下ろす人がいたら映像は現れません。少々手が疲れるかもしれませんが、どんな映像が見られるのか体験してみてください。

八幡宮境内の見どころ

①花で飾られた手水舎

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
花手水-今は使用しない手水舎が花できれいに飾られています。

②茅野の輪くぐり

この時期は茅野の輪くぐりができます。八幡宮ではこの場所を柵で囲ってありますので、密にならずにお参りできます。


参拝方法

  1. 入口でお賽銭を100円投入。
  2. 人形(人型の紙)が用意されていますので、箱から1枚とり出し、それを持ちながら左周り→右回り→左周りをします。
  3. 人形にフッと息を吹きかけ、吹きかけた人型で自分の身体を触って箱に納めます。

何だか気分もスッキリします。この時期にお参りされる場合にはオススメです。


③鶴岡八幡宮本宮前

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
鶴岡八幡宮本宮前にて

④鶴岡八幡宮本宮脇

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
鶴岡八幡宮本宮脇から下を臨む

⑤鎌倉文華館鶴岡ミュージアム入口前の彫刻

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
鎌倉文華館鶴岡ミュージアム入口前の彫刻

⑥源氏池側の橋

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
橋をわたると弁財天社があります

⑦弁財天社

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
旗上弁財天社前

⑧源氏池の藤

⑨平家池

ミュージアムベランダより平家池を臨む

4月の下旬は藤が見ごろでした。政子の逸話でも有名な平家池、源氏池も季節の草木と共に楽しめます。

源氏池、平家池にまつわる政子の話
源氏池にはお産(3)にかけて繁栄を願い3つの島、平家池には滅亡、死(4)の意味を込めて4つの島を配したそうです。

先着3000名にプレゼント中の鎌倉シャツの生地を使った義時君ハンカチ情報

今回事前にチェックしていった内容で、楽しみにしていたのがこの「義時」マーク入りのハンカチ。鎌倉シャツの生地を使ったアイテムで、入館時に合言葉を伝えるともらえます。

4月25日からスタートしたこの企画、平日15時~16時30分に入館した先着3,000名までゲットできます。合言葉は「義時くん」です。行かれる際は是非合言葉をお忘れなく!

鶴岡八幡宮大河ドラマ館
お土産は馬に乗った坂東武者の缶に惹かれたクランチチョコ

鎌倉殿の13人に登場する様々なスポット、神奈川全域のマップなども数種類登場しています。どれも見ごたえたっぷりで、これからもしばらくこのマップ片手に神奈川歴史巡りが楽しめそうです。

鶴岡八幡宮大河ドラマ館

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