五大陸着物とは世界213か国のイメージをテーマにしたあでやかな振袖たちのこと。完成のお披露目を兼ねてのファッションショーが数回開かれ私は幸運にも2019年1回目と2回目(9月と10月)にGINZA SIX能楽堂で拝見できました。
「チーム着物2020」が中心となって製作される五大陸着物について
「五大陸着物コレクション」は「チーム着物2020」が中心となり、製作を行うイマジンワンワールドさんが共催、各国大使館の応援のもとの開催です。
それぞれのお着物は全て寄付で賄われているとの事で1国200万円の予算で日本全国各地の作り手さんたちがかかわっています。
世界各国の文化や自然をモチーフに、一つの国に一つの作品を制作し「世界はきっと、ひとつになれる」というメッセージを発信しているプロジェクトです。
2020年オリンピックには213か国全て揃ってのお披露目となる予定でした。
五大陸着物ショー
それまでにも各メディアで目にすることがありましたが今回は目の前で見られることにワクワクが止まりませんでした。
モデルさんは各国大使館関係の方々
お召しの皆さん、とっても晴れやかなお顔です!
第1回目開催ではステージの撮影が許可されていたのがとてもラッキーでした。
(2回目からはステージ撮影禁止となりました)
ショーでのパフォーマンス
先日インスタでこの企画のアンバサダーである一色采子さんをお見かけし、思わず1年前の事を思い出してコメントさせて頂きましたら「五大陸着物コレクション、素敵な企画でしたのに継続できなくて残念でしたね」とご丁寧にお返事頂きました。
一色さんはとってもチャーミングな方でこのミントグリーンの孔雀のお振袖が良くお似合いでした。そんなきかっけもあり、昨年を振り返って改めてこの記事を書いています。
ショーの後日談になりますが、この時一色さんのお着付けをされた「着付け教室花小袖さん」ともインスタでメッセージのやり取りのご縁ができるなどネットの素敵な力を感じています。
柔らかなお話ぶりでお着物の著書もあり造詣が深い一色さん、さすがの着こなしです。
花小袖さんに後でお聞きしたのですが片流しのような素敵な帯結びはこの振袖ならと一色さんのご要望でもあったそうです。
ステージでは2019年6月パリ・オペラ座にて史上初となる着物ショーを開催したチームのパフォーマンスや狂言のワークショップもあり盛りだくさんな内容です。
衣装や狂言の所作についての説明はとても興味深かったです。
和の要素を現代風に展開する迫力あるステージング
緊張気味ながらしっかりステージを務める子供たちは、とっても愛らしいです。
第2回目の着物コレクション時 能楽堂ロビーにて
第2回目はステージ撮影禁止でしたが、その代わりにモデルさんたちがロビーに出て下さり、そこでの撮影はOKでした。
お召しになっての感想を直接伺ったり、間近でお着物を拝見できたのはとても良い経験でした。素晴らしい技術を駆使したものを身にまとうモデルさんご自身もとても誇らしく感じているとの事でした。
イギリスのデザインの主軸は英国庭園とユニオンジャック。
文学や音楽からインスパイアされたシャーロックホームズ、ハムレット、不思議の国のアリスなどをモチーフに描かれています。連合王国を構成する国花を「007」でおなじみのシーンに組み合わせているそうです。
ドイツは近代ドイツを代表するバウハウスとクラシック音楽に注目し、デジタルとアナログの調和を主題としたとの事。
歯車のように描いた国花の矢車菊で、重工業で発展したドイツをイメージしたそうです。ヘアーも可愛くお茶目な感じ、帯にバームクーヘンとテディベアが描かれているのもキュートですね。
お出かけスタイル
夕方からは台風予報が出ていた第1回目の装い、濡れても扱いやすい単衣(ポーラ)とポリの紗のコートで出かけました。
着物プロジェクト応援には日本を代表するアクセ(真珠)を付けて。ただし厳密にはピアスのみアコヤです。指輪は南洋パール、帯飾りはバロック型淡水パール。
本来なら「2020オリンピック」で勢揃いするはずだった世界の振袖たち。これから活躍の場は沢山あると思いますが、まず今年は妥当コロナで頑張れ世界!
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