ずっとお邪魔したいと思っていた湘南平塚にある「だるまや京染本店」さん。
店先には着物や小物が陳列してあり普通の呉服屋さんの様ですが
なんとこちらは150年もの歴史がある着物お手入れに関しての専門店で「平塚匠の店」の指定も受けています。
この日は五代目店主の八木一夫さんと古い時代のお話などもさせて頂き、あまりの楽しさに長居しちゃいました(笑)
洗い張りと仕立て直しについてのご相談がメインだったのですが、作業場の方も見せて頂けることになりラッキー!
こちら六代目賢一さん、クールな中に熱いものを秘めていらっしゃるのがお話ぶりから伺えます。
お店の跡を継ぐと決める前には大手会社に勤務されていたそうで、お若い感性でのお店のホームページはセンスが良くてとても見やすく充実してます。お手入れその他とっても詳しく紹介されているのですが、やはり実際にそのものズバリを見せて頂くのはとても嬉しい。
作業場地面が土のままなのも、布地を張る杭を挿したりするから・・。なるほど~な感じ。
伸子(しんし)張りも素人なら1反に3時間位かかるそう。2cm間隔くらいで通常12m以上もある反物に伸子がビシッと張られた姿は美しい!でもこれもあくまでも作業工程のひとコマ。
職人さんがバケツの中に溶かしたのりを刷毛でシャッシャッとひく様子にも見とれちゃいます。
これが原料、布のり(ふのり)
さて実際に洗う機械はこちら
刻印に歴史の重みを感じます。
お邪魔した時には止まっていましたが、お店のページで動画が見られます。これも中々しんどそうな作業、大き目の亀の子たわしで生地を洗います。
このバケツも大きいし、お釜も巨大
着物を解いて、端縫いをして反物状態にしたら、洗って乾かして伸子張り。次にのりを引いてまた乾かして、それを湯のししてから再び縫える状態の着尺にする・・。
こういう一連の流れが着物地再生の道。教えて頂くにつけ頭の下がる思い。
これがあるからこそ着物を受け継いでいけるんだなとしみじみ有り難く思った次第。だるまやの皆さんこれからもよろしくお願いします。
本日もご来店頂き有難うございました。