和遊湘南が「ブラッサム」公式ドラマガイドに掲載しました
2026年9月28日より、NHK連続テレビ小説「ブラッサム」がはじまります。
今回、ご縁をいただき、和遊湘南も『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ブラッサム Part1』のPRコーナーに掲載しております。
この公式ドラマガイドは2026年9月18日に発売され、出演者インタビューや作品紹介のほか、宇野千代の生涯と作品、物語の舞台となる山口県岩国市なども紹介されています。NHK出版
実際の掲載誌の様子は、YouTube Shortsでもご紹介しています。
連続テレビ小説を一度はご覧になったことがある方も多いと思いますが、今回の主人公のモデルとなった「宇野千代」とは、どんな方なのでしょうか。
和遊湘南とも縁の深い「着物」という視点から、少し触れてみたいと思います。
「ブラッサム」と宇野千代|着物とともに生きた作家の美意識
「ブラッサム」のモデルとなっているのは、山口県岩国市に生まれた作家・宇野千代です。
宇野千代と聞くと、小説家としての姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、その活動は文学だけにとどまりませんでした。
雑誌編集、服飾、そして着物。
さまざまな表現を通して、自分らしい美意識を形にしてきた人でもあります。
着物を「着る」「楽しむ」「今の暮らしに活かす」ことを大切にしている和遊湘南にとっても、宇野千代はとても興味深い存在です。
ここからは、宇野千代と着物の関わりについて見ていきたいと思います。
連続テレビ小説「ブラッサム」とは
NHK連続テレビ小説「ブラッサム」は、作家・宇野千代をモデルにした物語です。
主人公は、葉野珠(石橋静河さん)。
幼い頃から抱いていた「小説を書きたい」という夢を胸に、故郷の山口・岩国を飛び出し、多くの人との出会いやさまざまな出来事を経験しながら、作家として歩んでいきます。
「ブラッサム」の主な登場人物とキャスト
主人公・葉野珠を演じるのは石橋静河さん。80代の珠を加賀まりこさん、秘書・藤川優子を松たか子さん、継母・葉野リョウを国仲涼子さん、父・葉野清治を渡部篤郎さんが演じます。

登場人物・キャスト一覧を見る
- 葉野珠(石橋静河さん)|主人公。山口県岩国で育ち、作家の道を志す。
- 1980年代の葉野珠(加賀まりこさん)|80歳を超え、人気作家となった珠。
- 藤川優子(松たか子さん)|珠を公私にわたって支える秘書。
- 葉野リョウ(国仲涼子さん)|珠の継母。清治の後妻。
- 葉野清治(渡部篤郎さん)|珠の父。家族へのしつけに厳しい人物。
- 葉野守(日向亘さん)|珠の弟。
- 葉野英男(藤原大祐さん)|珠の弟。
- 葉野俊子(伊東蒼さん)|珠の妹。
NHK出版の公式ドラマガイドでは、宇野千代について「明治・大正・昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家」と紹介されています。ドラマでは、宇野千代本人をそのまま描くのではなく、その人生をモデルにした主人公・葉野珠の物語として描かれます。NHK出版
「ブラッサム」のモデル・宇野千代
宇野千代は1897年、現在の山口県岩国市に生まれました。
1921年には『脂粉の顔』が『時事新報』の懸賞短編小説で一等に選ばれ、作家として歩み始めます。
その後、小説家、随筆家として長く活動しましたが、それだけではありません。
着物デザイナーや実業家としての顔も持ち、1936年にはスタイル社を設立してファッション誌『スタイル』を創刊。戦時中の休刊を経て、戦後には復刊しています。宇野千代-岩国の旅-
また、本誌を読んでいたところ一時札幌にいたという記述もあり、北海道出身のローチとしても新しい発見とともに、親近感を感じました!
小説だけではなかった宇野千代の仕事
宇野千代の面白さは、ひとつの肩書きに収まらないところにあります。
作家であり、雑誌編集者であり、きものデザイナーでもありました。
文学とファッションという、一見すると異なる分野の両方に深く関わりながら、自分の美意識を形にしていった人でもあります。
文章を書くことも、雑誌をつくることも、着るものを考えることも。
宇野千代にとっては、すべてが別々の仕事というより、自分の感性を形にするための表現だったのかもしれません。恐縮ながらも、私も少し似たところを感じ‥共通点があるとどんどん好きになりますね。
宇野千代と着物
宇野千代は、きものデザイナーとしても知られています。
宇野千代の名を冠した着物を見たことがある方もいるのではないでしょうか?
彼女の活動を見ていると、着物をただ「昔からあるもの」として扱うのではなく、その時代を生きる女性が身にまとうものとして捉えていたことが感じられます。
宇野千代の公式サイトでも、文学、着物意匠、雑誌編集にわたる創作の軌跡が紹介されています。宇野千代 公式ホームページ
着物もまた、時代から切り離されたものではありません。その時々の暮らしや感覚に合わせながら、人が着ることで生き続けていくものなのだと思います。
着物を「昔のもの」にしない
和遊湘南でも、着物に関わっていると、
- 「母や祖母の着物が家にあるけれど、どうしたらいいか分からない」
- 「着物は好きだけれど、着る機会がない」
- 「昔習ったけれど、もう着方を忘れてしまった」
という声をよく耳にします。
着物は、しまっておくだけでは、なかなか出番が生まれません。
実際に着てみる。外へ出かけてみる。今の自分に合わせて、小物を変えてみる。場合によっては、リメイクして別の形で身につけてみる。
そうやって今の暮らしとつながったとき、着物はもう一度動き始めます。
宇野千代が文学だけでなく、雑誌や服飾、着物といういくつもの分野で表現を続けたことを知ると、着物もまた、決められた形だけで楽しむものではないのだと感じます。
「ブラッサム」をきっかけに、着物を見る楽しみも
「ブラッサム」を見るときには、物語だけでなく、登場人物たちの装いにも注目してみたいと思っています。
時代によって変わる着物の着方や色合わせ、髪型、帯、小物。
ドラマの中に映る衣装から、その時代の暮らしや価値観を感じられるのも、時代を描く作品の楽しみのひとつです!
そして、モデルとなった宇野千代自身が服飾や着物に深く関わっていたことを知っていると、また少し違った見方ができそうです。
私は時代を描いた作品を見るとき、いつも着物や衣装を楽しみにしています。当時の装いを大切にしながら、映像の中でどのように表現されているのかを見るのも楽しみのひとつです。プロの皆さまがつくる、舞台に映える装いにも今からわくわくしています。
宇野千代をモデルとした物語の公式ドラマガイドに、着物を「着る、楽しむ、活かす」活動を続けている和遊湘南も、こうして和遊湘南の活動を誌面でご紹介できたことを嬉しく思います。
「ブラッサム」と一緒に、着物をもっと身近に
着物には長い歴史があります。だからこそ、昔の形のまま守るだけではなく、今を生きる私たちなりの楽しみ方があってもいいのだと思います。
「ブラッサム」をきっかけに宇野千代という人を知り、その生き方や美意識に触れることが、着物をもう一度身近に感じるきっかけになったら素敵ですよね。
和遊湘南でもこれから、サークル感覚で楽しめる着付け教室や、実際に着物で出かける「湘南着物さんぽ」などを通して、着物をもっと気軽に楽しめる場所や機会をつくっていきたいと思います。

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